Take A Little Walk With Me

年間ベストアルバム等。

2020年ベストアルバム20枚



えー、ヴゥン! …

スゥーッ…echoです。

2020年も、もういくつ寝るとなんとやらですね。今年は自作曲をまとめたEPを出したりしましたが(まだ眠いe.p. | 高橋 青(Takahashi Sei))、あっという間でしたね。そしてなんか色々ありましたね。

今年は年間ベストやるつもりはあまりなかったんですが、せっかくだし(記録にもなるかわからないけど)ブログ記事にしておこうと思います。

今回は20枚選出しました。内11枚はコメントあり。順不同です。

 

 

 

ほな、いくでェ!!

 

 

 

・Westerman『Your Hero Is Not Dead』


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シングルから注目していたWestermanの新譜は、"一歩間違えたら違和感"をなめらかに気持ちよさに昇華していて素晴らしかった。

音はチープすぎずハイファイすぎず、その中でひねくれたこだわりがチラ見えするのが良い。

""その音がぴったりハマる場所""を完璧に掌握されている感じが、聴くたびにゾクゾクする。

決してやりすぎないツボを抑えたコーラスワークも◎

 

 

 

 

Mac Miller『Circles』


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2018年に急逝したMac Millerが、生前作っていたアルバムが今年リリースされた。

シンプルな楽器の音中心のトラックの上に乗せられた彼のウォームでフレンドリーな声。そのふわりと空でも飛んでいるかのようにチルアウトしたサウンドと対象的な詞の内容からは、彼の苦しみ、痛みが伝わってきて胸が締め付けられる。

人は誰でも、人に偉そうに生きてくれだの死んでくれだの言える立場ではない。ただやっぱりいなくなって、もう会えない、声が聴けないことは悲しいことだ。これは、他人事や綺麗事ではまったくなく。

どうか安らかに。

 

 

 

mei ehara『Ampersands』


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カクバリズムからまた非常に素晴らしいアルバムがリリースされた。

前作から一気にレゲエ、ダブ的な要素に振り切ってきた今作は、良い意味で土臭さがなく、軽快で爽やか。きっとアレンジの素晴らしさ(シンプルで無駄がなく、時折入るフィルがどの楽器もツボを抑えていて非常にニクい。)と彼女の清廉さを感じさせるボーカルがそうさせているのだろう。

日課として散歩をしているのだが、ふと何を聴こうと思っていると(日が出ているうちは)ついこのアルバム再生してしまう。

これからも大切に聴いていきたいアルバムと出会えたと思う。

 

 

 

 

・Trace Mountains『Lost in the Country』


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シンガーソングライター Dave Benton率いるバンド、Trace Mountains。

なんというか、どの楽器も声もいい意味で"細い"感覚がある。その細い音たちが繊細に織り込まれて成るサウンドは絶妙だった。

チープにならずにこのバランスが成立しているのはすごいな、と思う。

 

 

 

 

サニーデイ・サービス『いいね!』 


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コロナですごく不安な夜が続いていた頃にふっとリリースされてすごく勇気づけられた記憶がある。

重心が少しだけ高めなサウンドは、切なく駆け抜けていく曲達にぴったりだ。

日本にはこんなに素晴らしいバンドがいる。そしてこうして2020年に素晴らしいアルバムを作って出している。こんなにスカッと打ちのめされたのは久々だった。

 

 

 

 

Phobe Bridgers『Punisher』


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みんな大好きPhobe Brigers、新譜も抜群に良かった。

バーブの深くかけた感じの女性インディーSSW的な人達、結構正直食傷気味なところがあったのだけれど、今回は曲がとても良く、ぐっときた。

中でもM8『Savior Complex』の美しさたるや。なんてきれいな曲なんだろうと聴くたびにため息が漏れる。

ジャケットのような満天の星空の下で聴きたいネ…。

 

 

 

 

Hiss Golden Messenger『School Daze: A fundraiser for Durham Public Schools students』


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米フォーク・ロックバンド、Hiss Golden Messenger。今回のアルバムは、ノースカロライナ州ダーラム公立学校財団へのチャリティとしてリリースされたアルバム(らしい)。

なんといってもこのバンド、バンドアレンジが本当に素晴らしく、僕はこのようにライブアルバムとしてリリースされるのを待っていた部分がある。

カントリー、アメリカーナな曲は少し苦手、というインディーロックファンにもぜひこのバンドは勧めたい。

 

 

 

 

・Girl Band『Live at Vicar Street』


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ノイズロック・ポストパンクバンドGirl Bandのライブアルバム。正直ここまで「上手い」バンドだと思っていなかったので最初聞いたとき派その「上手さ」に衝撃だった。

リズム、ダイナミクスがはっきりと浮き出たことにより対象的になった有機的なノイズのコントロールの巧みさには一本取られました。超かっこよくて、晩ごはん中断しました。(そもそも晩ごはん中に聴く音楽ではない。)

 

 

 

 

Woody and Jeremy『Strange Satisfaction』


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Vulfpeckでの活動も有名なWoody GossとJeremy Dalyによる1st。

とびきりポップで少しだけ切なくて…そんな曲たちのおかけで、元気になれるアルバムだった。

レコーディングにはTheo Katzman、Joe Dartがクレジットされており、ミニマルでファンキーな間を生かしたプレイはさすが。

 

 

 

 

Dirty Projecters『5EPs』


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今年はDirty ProjectersのEPが出るたびにう〜むと唸っていた。そんな連続リリースされた5つのEPを一つにまとめたのが今作。

なんといっても録音の良さ。本当に笑っちゃうくらいいい音です。

これだけそれぞれの音を良く取ってしまうと、ミックスやアレンジで困ってしまうものだがその点も抜群に素晴らしく、M3『Seach For Life』のストリングスアレンジなんかは大好き。

自分にとってDirty Projectersのキャリアの中でも間違いなくトップに入る作品だと言える。

 

 

 

 

Suso Saiz, Suzanne Kraft『Between No Things』


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今年のMusic from Memory(素晴らしいレーベルなので要チェックですぞ!)枠。

音自体は結構凶暴で、それをリバーブで包むと不思議な浮遊感が生まれがちなもんですが、あんまりふわふわ包まれる感覚にならないのがこのアルバムの面白いところかなぁと。わりと地に足ついた状態で静かに興奮したアルバムでした。

アルバム全体としての密度感も絶妙。グワングワンとリバーブかかった音の密度がが押しては引いて、まるでこれはアンビエントの波状攻撃や〜!(彦摩呂

 

 

 

 

井出健介と母船『Contact From Exne Kedy And The Poltergeists(エクスネ・ケディと騒がしい幽霊からのコンタクト)』

 

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Fiona Apple『Fetch The Bolt Cutters』


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吉田一郎不可触世界『えぴせし』


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Matt Berninger『Serpentine Prison』


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・Eddie Chacon『Pleasure, Joy and Happiness』


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・Osees(Thee Oh Sees)『Protean Threat』


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Melody English『Melody』


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・Joshua Burnside『Into the Depth of Hell』


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AC/DC『POWER UP』


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いかがでしたでしょうか。

今回は新譜かつアルバムという条件で絞りましたが、シングルや旧譜でもたくさん素晴らしい音楽に出会えました。

来年も良い音楽とたくさん巡り会えますように!!